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ユニバーサルフィールドツアーインストラクター(UNITI)講習


これまでユニバーサルツアーインストラクターのライセンス講習を各地で開催してきました。

(場所 : 長野県 / 富士見高原リゾート、八ヶ岳 / 夏沢峠、高尾山、福井県 / 若狭和田浜海水浴場 ’17.05現在)


ユニバーサルツアーインストラクターとは、

HIPPOcampeなどの車いすユーザー向けアウトドアー用専門機材を活用し、山、高原、海、川など、自然の中を安全に障がい者と健常者が共に楽しむために必要な知識と技術をata Allianceが提供する講習プログラムを受講し、習得したものをいいます。


ata Allianceで扱う機材は、障がい者とその家族や仲間の夢を乗せて、ありのままの自然の中へ誘ってくれます。そんな自然環境下で安全に機材を扱うには、専門的な知識や技術を習得するための講習や資格が必要です。『​あなたの手が、だれかの翼になる』その瞬間のために。


ライセンスの詳細はこちらのページもご覧ください。




自然の中に「障がい者割引き」はありません。

安全には充分注意する必要があります。

HIPPOcampe自体はとても軽くて、扱いやすい構造になってますが、

普段の平坦な道を歩くだけの日常とは違い、自然の中という非日常を車いすで移動することは、技術や道具、注意点も全く変わってきます。

講習ではまず座学で説明を受けます。



それが終わると外に出て早速実技の始まりです。

今回参加されたインストラクター志望の方々は、割と年配の方が多いのにびっくりしました。

その中には現役もしくは、元介護ヘルパーさんもいらっしゃったり。

「屋内だけではなく、外に一緒に出かけて楽しめる時間のサポートもしたい」

そんなお声もありました。



平坦ではない坂道、草や石もあるオフロードを車いすで一緒に歩くとはどういうことかを、少しずつ体で覚えていきます。

HIPPOcampeが扱いやすい作りになってるとはいえ、慣れてない動きに対応するには「コツ」がいります。

それを学ぶことは、安全のためでもあり、そしてサポートする側が「最小限の負担」で済む方法でもあるのです。

『いかに楽(らく)をして、安全に、楽しむか』

これは大切なことです。



HIPPOcampeは、プッシュバーやヘッドレストがあるおかげで、仮に後ろへ倒れても大きな怪我に繋がることはまずありません。

車いすからHIPPOcampeへの移譲。坂道の登り方。工夫。

ひと通り、それぞれが体験して学んでいきます。

そうすることで、漠然とした不安が経験に基づく安心へと変わり、景色を心底ゆっくりと一緒に楽しみながら自然を満喫できるのだと思います。



講習は、ユニバーサルツアーインストラクターが派遣され同行する形で、行われることもあります。

過去には、高尾山でも実際に登山をしながら学んでいきました。

このように、ご要望に応じて、全国に講習会に出かけます。



 また、ディレークターを目指すインストラクター向けの講習会というものもあります。

役割の詳細は、ライセンスのページをご覧ください。


八ヶ岳のオーレン小屋とその先の夏沢峠へ登りました。




大きな岩だらけの、かなりハードな行程でしたが、 

さらに上の技術を目指す方は、こちらをお勧めします!



 

そして、また1つの事例としては、

福井県高浜町の若狭和田浜海水浴場がHIPPOcampeを導入したいというところから、その管理運営を行う若狭和田ライフセービングクラブの皆様に、海での講習会を行いました。

山岳でHIPPOcampeを使うときとは、また全く違う知識や工夫、コツが必要になってきます。

受講者が皆さんライフセーバーで、さすが海の知識も経験も豊富なだけあって講習も順調に進んで行きました。

余談ですが、HIPPOcampeの導入が叶ったこともあり、この福井県高浜町はビーチの国際環境認証『ブルーフラッグ』をアジアで初めて取得されました。これは環境に優しく、きちんと整備された海で誰もが楽しめることを目指して、とても厳しい基準のもと審査されるものです。誰もが、という点において、ビーチに専用車いすが設置されているのが、世界的には当たり前なんです。

ようやくその世界基準の仲間入りができた日本ですが、それでもまだスタートラインに立ったにすぎません。 海に限らず、自然体験をどんな立場の人であろうと楽しめるのが当たり前の日本に、これから更に変わって行くと思います。 そこで、このユニバーサルツアーインストラクターのような存在はますます必要となってくることは間違いありません。


ブログでさらに詳しくご覧いただけます!



 

こんな手の込んだ講習なんて受けなくても、HIPPOcampeくらいのものなら独自で扱えるんじゃないか、と思われるかもしれません。

確かに登山・自然などの知識や経験が豊富で、体力にも自信のある人なら、可能かもしれません。

でもata Allianceは、1人でも多くの車いすユーザーとそのご家族・ご友人の方々に、自然の面白さ、癒しを一緒に体感してほしいと願い、それは『安全』であればこそ叶うものであると考えて、インストラクター制度をとっています。

今回、年配の方々にも受けていただけたように、講習の内容自体は決して難しいものではありません。


『​あなたの手が、だれかの翼になる』その瞬間のために。

ユニバーサルツアーインストラクターとして、あなたも誰かの翼になってみませんか?



 

《追記》

上高地をHIPPOcampeで楽しんだ時の模様を、国内アウトドアメーカー【finetrack 】さんのホームページで掲載していただきました。そちらも是非参考にして下さい。

 
  • ライセンスの詳細はこちらのページもご覧ください。

  • HIPPOcampeの詳細はこちらをご覧ください


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